マンションの資産価値を高める外壁改修工事
マンションの外壁改修工事は、建物躯体の延命を図り、安全性を確保することの他に、不動産としての資産価値を維持・向上させることも大きな目的の一つです。
分譲・賃貸の別に関わらず、マンション物件の価値と魅力は、経年劣化や傷みが目立つほど低下していきます。
例えば外壁のひび割れや剥落、鉄筋のサビ、カビの発生など、誰の目にも明らかな劣化現象が目立つ物件は、購入や賃貸契約を検討している人から見れば、建物の安全性や管理体制について不安を抱いてもおかしくありません。
さらに劣化の進んだ物件では、生活する上で様々な不具合や危険性が増し、安全・快適に暮らすことができなくなるため、入居者離れを招くことも考えられます。
そのため、ほとんどのマンションでは、定期的な補修や改修工事の他に、大規模修繕工事を実施し、大掛かりな補修や改善に加え、最新の法的基準や時流に合った設備へのリフォームなどを行なうことで、資産価値の向上を図っているのです。
年月と共に歳を重ねるのは、人も建物もまったく同じです。
風雨や紫外線に長期間さらされ、地震などで大きなストレスを経験した建物は、目に見える劣化だけでなく、建物内部にもそのダメージが及んでいるケースが珍しくありません。
特に水漏れやサビなどの劣化現象は、放置するほど症状が進み、建物自体の寿命を縮めることになります。
ダメージが大きくなると補修工事も大規模になり、それだけ時間も費用も余計にかかることになるのです。
そこで、メンテナンスの諸経費をおさえつつ、物件の資産価値を維持・向上させるためには、こまめな定期チェックと、それによって見つけた小さな劣化を軽視せず、適切な工法で速やかに補修すること、さらに大規模修繕工事の重要性を認識すること、が挙げられます。
特に2011年3月の東日本大震災を経験した建物はみな、大規模地震の揺れによるストレスを一度は受けていることになるので、耐震性を含めたチェックは必須でしょう。
大切な資産であるマンション物件は、メンテナンスに対する意識次第で優良資産にも不良資産にもなる可能性があるのです。
マンションの資産価値を維持・向上するには、短いスパンでの定期点検および改修工事、そして長いスパンでの大規模修繕工事を計画的に実行することが重要になります。